なおしま
どうもナオシマです
今回はソニーから発売されたワイヤレスイヤホン「WF 1000XM4」をレビューしていく。
結論から言うと、今回レンタル機でレビューした結果「自分でも購入したレベル」と言えば十分伝わるだろう。
具体的にどういうところが良かったのか、ポイントを絞って解説していく。

今回のワイヤレスイヤホンは、ソニーの底力を見たわ
動画で見る
ファーストインプレッション
箱が小さくてかさばらない

WF 1000XM4はとにかく箱が小さい。
例えるなら「ちょっと大きめのいなり寿司くらいのサイズ感」だ。
他メーカーをみても、イヤホンのパッケージとしては最小レベル。
ガジェット好きの人は外箱を保管しいると思うが、正直大きいと邪魔になるだけなのでこの小ささは正義。
充電ケースも小型化+質感向上

充電ケース自体も前モデルのWF 1000XM3からかなり小型化されていて、質感も向上している。
手触りが滑らかで、どんな持ち方でもすっと手に馴染むフォルムが「音」への期待感を高めてくれる。
また曲線が多くデザイン的にもユニセックスで「最新のイヤホン」という感じがする。
ケース前面に充電状態がわかるライトがバー状に光るところも視認性が高くていい。
イヤホン本体も小型化されてデザインも一新

イヤホン本体も曲線が多く、コロッとしたフォルムが特徴的。
前モデルはかなりデカくてかさばっていたので、丸くて小さくなったのはいちユーザーとして嬉しい。
着け心地はハウジングのところをぐいっと耳に入れるから最初は結構耳が痛かった。
イヤホン好きには経験があると思うが、これも慣れると耳側が馴染んでくるので個人的には問題ないと思っている。
WF 1000XM4の製品スペック
WF 1000XM4の主な製品仕様はこちら。
ヘッドホン部(その他) | |
---|---|
電源 | Li-ion |
充電時間 | 約1.5時間 |
充電方法 | USB充電(ケース使用)、ワイヤレス充電(ケース使用) |
電池持続時間(連続音声再生時間) | 最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ) |
電池持続時間(連続通話時間) | 最大5.5時間(NCオン) / 最大6.0時間(NCオフ) |
Bluetooth | |
---|---|
通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.5.2 |
出力 | Bluetooth標準規格 Power Class 1 |
最大通信距離 | 10m |
使用周波数帯域 | 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz) |
対応Bluetoothプロファイル *1 | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応コーデック *2 | SBC, AAC, LDAC |
対応コンテンツ保護 | SCMS-T |
伝送帯域(A2DP) | 20Hz-20,000Hz(44.1kHz sampling) 20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHz sampling 990kbps) |
*1Bluetoothプロファイルとは、Bluetooth製品の特性ごとに機能を標準化したものです
*2音声圧縮変換方式のこと
全ての機能をサクッと知りたい人はこの動画がおすすめ。(2分30秒で見れます)

次は気になる音質を解説していくで
WF 1000XM4の音質

WF 1000XM4の音質は、高解像度で音のバランスが抜群に良い。
しっかり密着する装着感と相まって没入感がある。
純粋に「音」に集中できるところがいい。
今までBOSEみたいなドンシャリ系イヤホンを使ってた人からするとちょっと物足りなさを感じるかもしれない。
ただWF 1000XM4はイコライザーで細かく調整ができるので、自分好みに音質を変えることができる。
例えるなら優等生タイプ。
尖っている帯域がない分、高解像度を保ちながらどんな音質にも変化させることができる。

ワイはドンシャリが好きやから低音と高音強めにして聴いてるで
完全ワイヤレスでLDACコーデックに対応


要は完全ワイヤレスで、ハイレゾコンテンツを高音質で楽しめるってことやな
WF 1000XM4にはLDACが搭載されている。
今流行りのハイレゾ音源をワイヤレスで楽しめる機能だが、iPhoneでは使えないので今回は試せなかった。
これはあくまで想像だが、クラシックやジャズなど繊細な音楽が好きな人は試す価値があるだろう。

LDACが使えなくてもワイは満足してる
あらゆる音源をハイレゾ級の高音質にする「DSEE Extreme」搭載

もう一つの音質強化機能が「DSEE Extreme」
簡単にいうと今聴いてる楽曲をハイレゾ級の高音質に押し上げてくれるという機能だ。
音楽系アプリだけじゃなくてYouTubeでも適用されるので、LDACよりも受ける恩恵は大きいと感じる。
実際にDSEE Extremeをオンオフで聴き比べてみたが、正直パッと聴いた感じでは違いがわからなかった。

ナオシマクソ耳説が浮上してる
ただ何度も聴き比べてみて少しわかったのは、高音域の一部音声の情報量が増えてるということ。
あくまで主観的な感想だが、音の前後に響きとか音の数が増えてるようなイメージ。
King Gnuの小さな惑星の冒頭の鉄琴だと、オフの時になかったニュアンスが見えてくる感じ。
ただこれも冒頭部分を何回も聴いてやっと分かったので、全体的に激変するというものではなさそうだ。

ちなみにナオシマはAmazonMusicでハイレゾ音源にしても、違いが分からん人やから悪しからず…
ぶっちゃけDSEE Extremeがオフでも、元の音質が良いからわからないだけなのかもしれないが。
ワイヤレスイヤホンによくある音の遅延はどうか

Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンによくある「遅延」問題。
WF 1000XM4はどうなのか気になったので検証してみた。
結果はYouTubeの動画視聴においては遅延は感じられなかった。
ただ遅延にシビアな音ゲーになると調整なしでは遅延を感じた。
でも基本的に音ゲーは遅延対策として、後からタイミングを調整できるようになっているのでそこはよしとしよう。
防水性能は「IPX4」軽い運動や雨天にも使える

WF 1000XM4の防水レベルは「IPX4」グレードとなっている。
水しぶき程度なら大丈夫というレベルだ。
一応ダイエットついでにWF 1000XM4を装着して運動してみたのだが、汗がイヤホンにつくことがなかった。
そもそも耳は横向きに生えた傘みたいな形なので、汗をかいても全部耳の枠に沿って首に落ちていくだけ。

新たな発見やったね
ちなみにIPX4をなおしまの経験上からいうと、運が悪いとシャワーで壊れるレベルという感じ。
流水までは対応していないので、汚れたからといってまるごと水洗いすることは避けたい。
電話音質はアプリによって異なる
WF 1000XM4の電話音質は「普通」という感じ。
めっちゃ良いわけでもないし極端に悪いわけでもない。
電話の音質はアプリによって違うみたい。
動画からわかるように、ボイスメモやZOOMなどで音質が若干違う。
恐らくソフト側で処理してるみたいなのでなんとも結論がつけがたいと思った。

通話はどれもそんな変わらん気がする
ポリウレタン製イヤーピースが遮音性に貢献している

WF 1000XM4のイヤーピースは材質がポリウレタン製だ。
よくあるシリコン製と比べると耳の形にしっかり合ってくれる特徴がある。
通常のポリウレタンは耐久性が低くて1ヶ月で消耗してしまうのと、耳垢が目立つデメリットがあるのだが、WF 1000XM4に使われているものは高耐久でイヤホン本体と同じくらいもつらしい。
イヤーピースまでこだわりが詰まってるあたりソニーの本気を感じる。
コストをかけてでも良いものを作ってくれるのはユーザーとしては嬉しいもの。
実際1ヶ月使ってみたが、ヘタリもないし色が真っ黒じゃないところが耳垢が目立たなくていい。
今までのイヤホンだったら基本イヤーピースを交換していたが、WF 1000XM4に関してはこのまま使うことにした。
シリコン製のイヤーピースしか使ったことがない人は、是非今回のWF 1000XM4でこの良さを体感してほしい。

ソニーやるやんけ
Qi充電対応で利便性も抜群

最近のワイヤレスイヤホンはQi充電に対応しているものも多い。
もはやハイエンド機種にはデフォルトじゃないかと思っている。
ただ手持ちのワイヤレス充電器はちょっと窪みがあるせいで、なかなか適合している機種が少ない。
でもWF 1000XM4のケースはコンパクトなので手持ちの充電器でも問題なく充電できた。
やっぱりワイヤレスイヤホンに求めるのって、音質はもちろん利便性も同じくらい大事。
なのでここに関しては個人的にかなり嬉しいね。
スピーク・トゥ・チャット機能はクセがある

WF 1000XM4にはヘッドホンをつけたまま、会話ができる「スピーク・トゥ・チャット」という機能がある。
ヘッドホンを装着したまま、会話ができる新機能「スピーク・トゥ・チャット」を搭載。音楽を聴いている最中でも、話したいときに声を発するだけで音楽再生を一時停止し、外音取り込みモードに切り替え、手を使うことなくヘッドホンをしたまま会話が始められる。ヘッドホンが装着者の声を振動検出により周囲の音から区別・認識し、スピーク・トゥ・チャットが起動します。

試してはみたが、何文字か喋ってる途中から切り替わる点が慣れないと不思議な感覚。
使いどころが難しいと思った。
というか私はイヤホン付けた状態で喋ることがないので実際のところ使わないと思う。
欲を言えば喋る前に切り替わるのが理想だが、それは技術的に不可能かと思うので今後の進化に期待したい。
個人的に唯一の使い方としては、コンビニの店員さんに話しかける時に役立つくらいかな。
ただデフォルトだとちょっとクセがあって、一定時間たつと勝手に元のモードに戻ったりする。
しばらく黙ったあと、喋ろうと思ったタイミングで切れたりするので逆に不便に感じる。
だから私は設定で「自動オフはしない」に変えて使っている。

この辺の細かい設定ができるのは痒い所に手が届いてええな
アダプティブサウンドコントロール

スピーク・トゥ・チャットに似た機能でもう一つ特徴的な機能がある。
それは「アダプティブサウンドコントロール」だ。
これは移動したり環境が変わった時に、音の取り込み方やモードを切り替えてくれる機能のこと。
場所の設定ができるので先程のように、コンビニに入ったら外音取り込みモードになるように設定するような使い方が便利。
WF 1000XM4が自動で周りの環境を察知してくれるのだが、普通に外で歩いてるだけなのに大きめの音に反応して外音取り込みモードになったりすることがあった。
アダプティブサウンドコントロール自体は優秀な機能だと思うが、常に自動にしておく必要はなさそう。
数回試してからは手動に切替えて使っている。
手動といってもハウジングを一回タッチするだけなので手間にはならない。
操作レスポンスがよく、タッチ操作が軽快

特に言及するほどでもないが、操作のレスポンスが良い。
タッチしたときに「正確に早く反応してくれる」というのは、やはりイヤホンを使う上でかなり大事なことだと思う。
高級イヤホンでも反応がよくないモノもあったりするので、その点WF 1000XM4はノンストレスで毎日使える。

操作性が悪いと結局使わなくなるしな
マルチポイント非対応だがマルチペアリングには対応している

WF 1000XM4はマルチポイントには非対応だ。
マルチポイントとは複数デバイスに同時接続できる機能のこと。
例えばウォークマンで音楽を聴いてる時に、スマホから電話がきてもすぐ通話に切り替えられるようなイメージ。
もう一つ名前が似ているマルチペアリングは、複数デバイスに接続登録ができる機能のこと。
WF 1000XM4は最大8台まで登録できる。
個人的にマルチペアリングが非対応だと不便だが、マルチポイントに関しては特に非対応でも困らない。

スマホで音楽聴いてる人には特に必要ない機能やね
まとめ

本記事は、ソニー渾身のワイヤレスイヤホンWF 1000XM4の魅力を徹底解説&レビューした記事です。
結論この価格で諸々の性能を加味すると全然安い。
むしろこれまでの高級イヤホンの基準を考えるともっと価格が高くてもおかしくないレベル。
WF 1000XM4の誕生で、また一つイヤホンの基準が上がってしまったとさえ感じる。
結局自分用にAmazonで予約してシルバーを購入した。
余談だがDSEE機能は他の人の感想も気になっているので、Twitterで記事と一緒にツイートしてもらえると嬉しい。
@naosima_付きでツイートしてくれたら反応できるかもしれない。

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